茶の湯 ー 茶碗を順送りにする

ふみ

 

上の写真はTV放送を撮影したもので、お茶が入ってる茶碗を隣の人に手渡してる場面です。

ではここでクイズです。茶碗は、左に写ってる人の手から、右に写ってる人に手渡されてるんでしょうか?

あるいは反対に、右の人から左の人でしょうか?

 

その答えの前に、囲炉裏のことを書かせてください。

今では囲炉裏を使ってる家って、ほとんど無くなっちゃったかなあ? ・・・って想像しますが、囲炉裏というものは、「誰がどこに座るか」という「着座の位置」がですね、まず第一に重要であって、そのことなしに囲炉裏を語ることはできないのであります。

 

そうですネエ、家を建てる場所として一番重要なのは、飲用水が得られることかなァっていうのは「私の考え」でして、水道施設が無かった時代は絶対条件と思うンです。で、水を司り、食事を司るのは主婦の権限だったかなあと想像しちゃう私ですが、だからこそ御台所(みだいどころ)なんて言葉もできたし、「みだいさま」と尊称で呼ばれたり・・・って思います。

で、家ができちゃいますとその後は、最も重要なのが「火」になりまして、もう竪穴式住居の時代からですね、家の中心は「炉」であって、「火を司る」のが家長であると私は想像します。

さて、時代が下って囲炉裏が使われるようになりますと、囲炉裏こそが家の中心であり、囲炉裏がある場で家族の結びつきとまとまりが形成されるんであって、家族集団の統率者が「囲炉裏で火を司る」主人になるわけで、マア、そんなわけで、囲炉裏には「家長が座る」神聖な場が設けられ、それは例えば「横座」と称されたりしますが、「他の人」が決して「侵してはならない」聖域になるわけです。

アノ、そういうのって、「体感で」身に沁みて感得するものであって、囲炉裏体験の無い人が「知識を得た」程度のレベルでは、「わかった」と言えないと思います。とにかく、家長でない人間が横座に座るなんて、家長に対する冒とくそのものであり、反逆行為であり、重罪行為ですから、主婦は主婦の座、お客様はお客様の座、マア、客がいない時は客座に子どもたちが座りますけどね、家族内の身分によって、厳然と「座る場所」が定められてまして、そういう関係性というか序列というか、それがキッチリと表されるのが囲炉裏というものであります。

 

で、そういうことは集団における「序列」の問題でして、「序列」はですね、組織を運営するために便利なのですが、弊害もありまして、それは、上の立場の人間による権力の濫用、その害が一番大きいかなあ・・・と想像します、私見ですけど。

 

で、話は茶の湯に戻りますが、「茶席」というものは、囲炉裏と同じくですね、誰がどこに座るかという点で、厳然とした「しきたり」というか、決まり事がありまして、マアそれが、今日のクイズとも関連するんですが、続きは次回に。

×

非ログインユーザーとして返信する