茶の湯 ― 懐石の「お焦げ」

ふみ

上はTV画面を撮影したもので、字幕に「お茶碗に入れたのは ご飯のおこげで作った お茶です」とあります。アノ、「茶葉」が原料の煎茶やほうじ茶のことじゃありませんで、「ご飯のおこげで作った」と書いてあるとおり、「お茶」とは言ってますけど「茶葉を使ってない」茶であって、マァ、お茶じゃないんだけど便宜上「お茶」と表現してるわけで、茶葉を使ってないけど、「麦茶」とか「ヨモギ茶」って言うようなものかナ?

 

それで、懐石の終了時に食器類の後片付けをするんですが、使った器や箸を「きれいにする」ってことですね。

そのことに関して、4月11日のブログでは、禅の修行を行う場では、「湯」を食器に入れて洗うってことを書きました。

また、それとは別に、4月の13日、10日のブログでは、食器を洗うために「お茶」も使われることを書きましたが、どんなお茶かまでは、詳しく書きませんでした。それで、椀を洗うのに使われるお茶というのは、煎茶とかほうじ茶、マァ、そういったお茶でしょう。

アノ、茶の湯というのは「抹茶を点ててさしあげる」ことなのですから、その前段階で懐石の時、「茶葉を原料とする」煎茶やほうじ茶で食器類を洗うなんて、とうてい考えられないことですヨネ、そんなことしたら、違和感というか、ギャップが極大です。

だいたい煎茶というものは、江戸時代に入る頃から少しずつ飲まれるようになったそうですが、江戸時代の半ばに煎茶製法を革新した永谷宗円の功績が大で、おいしい煎茶ができるようになりました。その子孫は永谷園を創業してまして、また、江戸で永谷宗円の製法による煎茶を販売したのが山本嘉兵衛(代々襲名)、山本家が宇治に開いた茶園(山)が「山本山」って聞いた記憶がありますけど、マァ、江戸時代の後半からはしだいに煎茶が愛飲されるようになっていったようで、でも、茶の湯は江戸初期にはできあがってましたからネ、懐石の場であっても、煎茶が登場する場面はありません。

 

そんなわけで、食器類の後始末には「湯」を使うんですが、「白湯」ではなく「お焦げ湯」が使われます。

それで今日は「お焦げを用いてつくった湯」の写真を掲載したんですけど、懐石の「お焦げ湯」の写真ではありません。

で、懐石の「お焦げ湯」ついては、次回に書きたいと思いまして、今日はこのへんで。

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