人を尊重するのが茶の湯

上の映像、TVドラマ「風の吹く場所へ」のワンシーンですが、白蔓君が胡有魚に「軽んじられていいはずがない」って言ってる字幕が見えます。
・ ・ ・ で、茶の湯なんですけど、茶の湯は人を「軽んじません」。
アノ、人を軽んじたら、その人といっしょに茶の湯はできないんですよね。
で、夢野久作が益田鈍翁の茶席に、ある人のお供として参じた時のことを書いた文章に、次のようなくだりがあります。
「益田男爵と言えば人も知る三井の大久保彦左衛門で、兼、日本一の茶人である。名ある財界の大立物は勿論の事、相当有名な茶の湯の大家でも容易に咫尺する事が出来ない。もし一度でも翁の家の縁側に上る事が出来たら一代の名誉になろうと言う。」
そんな益田鈍翁ですけど、彼は「茶人」ですからネ、たとえ茶の湯を「全く無知」の人を茶席に迎えたとしても、だからといってその人を軽んじたりはしません。
・ ・ ・ が、「茶の湯を全く無知」の人は、ヤッパリ、「引け目を感じる」ことになっちゃうんでしょうねえ、勢い、どうしてもですね。
だからでしょう、茶室の設えを見た夢野久作は、それを「拷問道具」なんて表現してますけど、そういうことに関してはまた次回に。