茶の湯 ー 水屋で水を使う

上はTV画面を撮影したもので、釜に水を注いでる光景です。
右手に持ってるかいげ(水屋で使う柄杓)と釜の間に、丸いものが見えますが、水漉(みずこし)と言って、水に混じってるものを取り除く道具です。
井戸から釣瓶で汲み上げた水は、濾してから桶に入れるのですが、水桶を水屋に運んできましたら、釜に水を注ぐ時にもう一度漉します。ゴミなどを取り除くためです。
アノ、釣瓶で水を汲みますと、井戸の水面に浮遊物が浮かんでたり、水中にゴミが混じってたりするからでして、だから、水漉は必須の道具なんですね。
でも、私は水漉を使う必要がありませんから、持ってません。井戸水は使わず、水道水を使うからですが、「かいげ」は使ってるんです。なぜなら、水道の蛇口から水を注ぐんじゃなく、水屋瓶に溜めてある水を掬って使うからです。
で、今回は箱膳を使った食事について書くつもりだったんですけど、そのためには、箱膳を使ってた昔の状況を知っておかなければならないってわけで、アノ、「なぜそういうことをするのか」ってことを理解するためには、「そうならざるを得ない事情」ってのがあるわけでして、人の行為は、その人が「どういう情況にあったか」を無視してはホントの理解には至らないんでして、そうですネェ、「盗人にも三分の理」って言葉がありますけど、箱膳を使った食事では「どうしてそんなことをするのか」ってことがわかるためには、茶の湯での昔の水屋事情とか、また、水道が無い時代の炊事事情などを考えることも必要と思いますから、話は脱線しますが、茶の湯での水屋の話を今日はちょっと書きまして、そして次回は、水がふんだんに使えない場合、どうするかについて。