茶の湯 ― 春風の温かさ

ふみ

テレビ画面を撮影した上のシーン、天寿を全うして父親が亡くなった時でしょう、一粒の涙も流してないと語ってますが、前回、TVドラマに「あなたが私を温めてくれた」って字幕があったのとは反対の人間関係だったんだろうと思いました。

 

で、そう語るのは黒井秋夫という方なんですが、今日はその話をしたいわけじゃなく、何十年にもわたって「温暖」の反対、そうですねえ、温暖の反対は寒冷くらいしか思い浮かばないんですけど、黒井さんの感覚では、父親との関係が「寒冷」なんて表現では全く、微塵も、1パーミルも表現できないだろうと想像しまして、マア、世間には父親殺人事件なんてのも多々あることで、父を殺さざるをえなかった子どもの悲惨さを思うことですが、アノゥ、やっぱり「世間は広い」ってのはほんとうでして、親を殺すまでには至らなくてもですね、被虐待児の気持ちなんてのは、慈父慈母の下で育った人には完全に想像不能の異界だと思いまして、だから、父親が亡くなっても涙を流せないって ・・・ 黒井さんのとてつもない惨烈さを思いましたが、でも、今この現実世界に数限りなくいるであろう被虐者って、「あなたが私を温めてくれた」と前回書いたような体験を積み重ねていかないと、心に春が来ないまま、生涯を終えることになってしまうのかも知れませんね。

 

前回、「その女性、『冷たい』環境の中で震えてるような状態」って書きましたけど、世の中にはそういう情況で生きてる人って、少なからずいるんじゃないかと想像することでして、次回は極度に父を嫌忌し、いまだに恐怖が消えない女性のテレビシーンを紹介したいです。

 

それで、茶の湯ってのは「温かい心」で行うものでして、茶の湯の場には春風が吹いてまして、ああ、でも、茶の湯の方々全員が茶の湯は「温かい心」とか「春風」っては思ってないかもしれない ・・・ 、いやそれ「私だけの」感覚や思いかも知れませんが、でも私ができるのは「私の茶の湯」しかありませんから、私は春風の温かさを目指したいですね、それがうれしいことなので。マア、これから寒さ厳しい季節に入る時節ですけど。

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