茶の湯は親愛の世界

TVドラマを撮影した上のシーン、私が描いた白い矢印の下に、グラスが見えます。
そのグラス、ヒロインの紅豆が試飲してみて、「バラの香りがする」って言います。それで、ごくごく自然のしぐさで右側に映ってる男性に手渡すんですけど、その「手渡す」場面が上の写真です。男性のほうも、全くあたりまえって態度でグラスを受け取り、彼もまた飲んでみます。
アノ、バラの花を使い、その香りを封じ込め、甕で醸した酒ですから、マア、すごい希少酒ですね。
紅豆は雲南に来た旅行者で、男性は雲南の人ですが、二人の関係は恋人ではありませんし、友達と言っていいかどうか、マア、「知り合った人」程度だと思いますが、そういう関係でも「ごく自然な行為」として、自分が飲んだグラスで飲み残しを相手の人にも飲んでもらう、また他人が口を付けた酒を同じグラスで頂くってことを「あたりまえに」してる姿、それが良かったです。つまり、人に対するよそよそしい感じ、ましてや、嫌に思う気持ちなんてのが皆無であって、もう初めっから親愛の感覚なんです。
そういうこと、12月16日のブログでも書きましたが、そのような人間関係の世界がいいなあと私は思いますし、茶の湯って、そういう世界を「実際に行う」ものなんですよね。